こんにちは、でんゆうです。
この度、5年近く乗っていたフリード(ホンダ)を乗り換えることにしました。フリードの査定時に「今売ってくれれば高く買い取ります!」という言葉に釣られ手放すことになったわけですが、新車が来るまでの凌ぎ方や買い取り業者とのやり取りで得た知識が多くありましたので記事にしてみました。お乗り換えの際に読んでいただければ少しはお役に立てるかと思います。
また本記事には、私個人の考えや偏見が多く含まれますので予めご了承ください。
乗り換えに至った経緯
ガソリン車はカタカタうるさい
我が家のフリードはハイブリッドではなくガソリン車です。アイドリングストップ機能はあるものの、おおよそエンジンが動いています。バッテリーが古かったのか、赤信号ではなかなかアイドリングストップしてくれないクルマでした。そこで気になったのがエンジンの振動です。
フリードは比較的安く購入できるクルマなので静粛性に特段優れているわけではありませんが、エンジンの振動が非常に気になっていました。そのため停車時はいつもN(ニュートラル)に入れてエンジンとギアを切り離すことで振動を抑えていましたが、それでも娘のリュックに付けている鈴がシャリシャリ音を立てていました。次にクルマを乗り換える際はハイブリット車にしようと考えていました。
2人目が産まれる
今の家族構成(私、妻、娘)であればフリードがちょうど良い広さでしたが4ヶ月後には2人目のこどもが産まれるため、少し手狭かなという印象です。
両親と一緒に旅行に行くとなると車内はパンパンです。そのため一回り大きいミニバンがほしいと思っていました。
また2人目を迎えるにあたってキレイなクルマで迎えてあげたいという想いもありました。ちなみに1人目のときはフリードのエアコンフィルタ交換や大掃除をするなどキレイな状態で迎えました。
ホントはSUVが欲しかった
乗り換えを決断するまでは、正直SUVが欲しかったです。街で見かけるNX(レクサス)やハリアー(トヨタ)を見ると欲しくなります!
少し前に家族でプリウス(トヨタ)に乗る機会がありました。その際に思ったことですが、スライドドアがいい!スイングドア(一般的なドア)ではチャイルドシートを操作する際は全開にする必要があり、クルマ横のスペースが必要になります。また子どもが自分でドアを開けるようになれば、勢い余って壁や横の車などにぶつけてしまう危険性もあります。そのため我が家のような子育て世帯にはスライドドアが最も適していると感じました。
今回はミニバンに乗り換え、次回(または次々回?)には必ずSUVを購入しようと思っています。
購入したクルマは「セレナe-POWER」
検討したのは、「セレナ」と「ノア」
今回ミニバンを購入するにあたって検討したのは「セレナ(日産)」と「ノア(トヨタ)」です。ここでスペックの比較はしませんが、個人的にそれぞれの好きな点は以下のような感じです。(画像は各社HPより参照|日産、トヨタ)
書き出しましたがセレナの方がたくさん列挙できました。これが私の気持ちですね。
あくまで私の感覚ですが、
- 一列目と三列目を重視するなら「セレナ」
- 二列目とラゲージを重視するなら「ノア」
といった感じです。あくまで私個人の意見なので、検討されている方はディーラーに見に行くことをオススメします。
どちらも甲乙付け難く、本音を言うと共同開発して!と心の底から思いました。
決め手は誰から買うか
今回、トヨタと日産のディーラーに通い商談を進めてきましたが、購入の決め手となったのは「誰から買うか」です。あまり多くは語りませんが、正直この人からは買いたくないと思ったのが事実です。それぞれの車両で優れている点はもちろんイマイチな点もありました。その中でも営業マンが車両のウィークポイントをフォローしてくれたり、家族構成や子どもの年齢、使い方、頻度などを考慮して提案してくれたのは非常に助かりました。決して車両の良し悪しや値段だけを見て決めるものではないと感じた商談でした。
私を担当してくれた日産の営業の方はオプションの説明はもちろん、家族を考えてグレードやオプションを提案してくれたり、リセール事情についても提案してくれました。営業というよりはパートナー、アドバイザーのように話をさせていただき、いつしかこの人から買いたいと思うようになりました。この方がトヨタの営業マンだったらノアを購入していたかもしれません。
購入したクルマは「セレナe-POWER」
結局購入したのは日産のセレナe-POWER ハイウェイスターVです。価格は諸費用込で438万円でした。
正直ノアの値引きはとても魅力的でしたが営業マンのスタイルと納期、なにより車両自体が魅力的だったのでセレナに決定しました。
乗り換えスケジュール
乗り換えスケジュールはこのようになりました。
セレナの納期は2ヶ月と言われていましたが、2トーンにすることにより3ヶ月になりました。
またフリードをすぐ売却することになった理由は次項で解説しますが、売却から納車までの「クルマなし期間」をどのように凌いだかは後述します。
フリードの査定
フリードスペック
フリードのスペック及び状態です。
年式 | 平成29年(2017)年式 |
カラー | 白(パール系) |
グレード | G ホンダセンシング |
走行距離 | 27,400km |
修復歴 | なし |
外観傷 | 小さなキズ多数 |
査定してくれる方みなさんにキレイ、走行距離が少ないと言われます。私としては長距離の旅行を何回かしているので走行距離は平均以上かと思っていましたがそうではないようです。高額査定を狙うにあたって走行距離は非常に重要なようです。走行距離=使用量なので、たしかに使用量が少なければ価値が高いのは当たり前です。
査定額
まずは各社の査定額はこちらです。
1社目 | 92万→135万 |
2社目 | 102万 |
3社目 | 162万 |
4社目 | 101万 |
前提として、ネットで諸条件を入力すると買取相場を算出してくれるサイトがあります。上記条件でフリードは114.4万円~120.2万円でした。相場算出サイトはこちらです。
1社目
1社目はディーラーです。新車を購入してくれるならと最終的に135万まで頑張ってくれました。
2社目
2社目もディーラーです。提示額は102万でしたが、新車を購入してくれるならもっと上げてもいいとのことでした。
3社目
3社目は中古車買取販売をしている会社です。自社店舗も全国にある大きな会社です。査定額は162万を一発で出してくれました。最終的にこちらの会社に買い取っていただきました。
4社目
4社目も中古車買取販売をしている会社です。こちらは業界大手です。査定額は101万でした。3社目の162万をチラつかせて頑張ってもらいましたが135万が限界とのことでした。
需要とタイミング
上述したように売却は3社目の買取販売会社に依頼しました。この会社(店舗)曰く、フリードクラスのクルマが店舗に少なく、夏休みシーズン前に仕入れておきたいとのことでした。セールやフェアのタイミングで多くのクルマを揃えておきたかったのだと思います。需要とタイミング次第で査定額が変わるので非常に重要だとわかりました。
査定で重要なポイント
数社に査定を依頼し、以下の項目が重要だということがわかりました。
- 年式
- 車体カラー
- グレード
- 走行距離
- 修復歴の有無
- 内外装の状態
ただし、年式が1年でも古かったらダメとか、走行距離が1キロでも多かったらダメと言うわけではありません。ポイントはネット中古車サイトでの検索で絞り込む際、少しでも残ることです。
走行距離
ネットの絞り込みでは10,000キロ単位で絞り込めます。自分のクルマが29,950キロならば「30,000キロまで」の絞り込みでふるい落とされることはなく、多くの人に見られます。その分購入される可能性が高くなるというわけです。これに比例して販売会社も価格を高く付けやすくなり、仕入れ時の査定額も高くなるというわけです。
年式
3年、5年、7年、10年落ちという言葉があるように、できるだけ落ちないようにすべきです。フリードもあと2ヶ月経てば7年落ちになっていましたが、ギリギリ5年落ちで売却できたので価格は維持できたと伺いました。もし7年落ちになっていたら査定額はガクンと落ちていたと思います。
グレードや車体カラーについては人気のあるものが高額査定になるようです。
グレード
車種によりますが、必ずしもハイグレードが人気というわけではないようです。
グレードが高いほど価格が上がるため、コスト観点からベースグレードが人気があり
リセールパフォーマンスは良いようです。
カラー
白や黒が人気で高額査定になりやすいそうです。SUVは2トーンタイプが人気だったり、白や黒以外がリセールが良かったりするようです。
私のフリードは縁石で擦ったキズがありましたが、査定額に大した影響は無いそうです。
オークションと自社販売
需要とタイミングも重要ですが、売却したクルマがどのような流れで販売されるのかも重要です。再販売まで多くの工程を踏むほど手数料が必要になり、買取業者としては安く仕入れる必要があります。私が調べたところ、買取後2パターンのルートがあることがわかりました。
オークションルート
一般的にディーラーが下取りした際はこちらのルートになります。自社販売に比べて売買回数が多いのでその分の利益や手数料が多めに発生します。そのためオーナーからは安く仕入れる必要があります。
自社販売ルート
買い取った業者が販売まで担当するルートです。買取と販売を1社でクローズするため利益と手数料は1社分になります。その分オーナーからは高く買い取れます。
このように販売までのルートは非常に重要なので、自社販売できる業者であるかを調べておくと有利になります。更に売却した会社でクルマを購入するとより頑張ってくれるでしょう。中古車を購入される方はこちらの方法が最も適していると言えます。
空白期間の注意点
フリード売却からセレナ納車まで約12週間の「空白期間」が発生しました。この期間の代車や任意保険に関する注意点について記載します。
“つなぎ”はリースではなくレンタカー
我が家の周りにはスーパーが無く、クルマが無いと生活が困難な環境です。12週もの間クルマが無いのは厳しいため、代車を手配する必要があります。
そこで手軽にクルマを借りられるリースまたはレンタカーを考えました。それぞれのデメリットはこちらです。
リースは乗り始めまでの期間が長いことや長期契約が必要なことからレンタカーを選択しました。トヨタレンタカーやオリックスレンタカーなどで数ヶ月借りると何十万としますが、格安のレンタカー会社も多くありました。ただし、レンタルできるクルマは値段相応です。
- ニコニコレンタカー
- ガッツレンタカー
- ノレルGO
- ジャパンレンタカー
- アイネットレンタカー
今回はアイネットレンタカーさんでレンタルしました。
契約後1週間程度で家まで渡しに来てくれました。(キャンペーンで無料になりました)なんとガソリンは近所のガソリンスタンドで満タンにしてくれました。対応・サービスともにとても良かったのでオススメです。
今回レンタルしたクルマはN-BOXです。平成24年式の15万キロ走行車です。
思っていたより内外装ともにキレイでした。
ちなみに・・・
買取業者でも代車を貸し出していることが多くあるようです。ただし、代車を必要としている人が多いことから、最大2週間~1ヶ月程度が限度です。コストを掛けずに済みますので、2週間程度の代車が必要な方は買取業者に相談してみましょう。
任意保険の扱い
次に、フリードに掛けていた自動車保険をどうするかについて解説します。結論から言うと、一度解約し新車納車後に再契約することになりました。
空白期間ではレンタカーを借りることになったわけですが、仮に買取業者の代車やリースであれば任意保険の加入が必要です。レンタカーであれば最低限の保険込みでレンタルできますので、任意保険は不要です。
納車までの12週間について、任意保険の扱いは2通りあります。
- そのまま加入し、納車のタイミングで車両切り替えをする
- 一度解約し、納車のタイミングで再契約する
私は保険会社に連絡するまではひとつ目の考え方でした。長期の保険期間を考えると12週のために解約するのはコスパ悪そう、と思っていました。しかし保険会社の担当者さん曰く、空白期間が1ヶ月以上であれば一度解約したほうが良いとのことでした。
正直自分で試算したわけではありませんが、保険会社として明確な回答を持っていたのでそれを信用し解約しました。解約される方が保険会社としてはデメリットなのに推奨しているということは、本当にコスパを考慮して考えられているのだと思います。
解約するにあたり「中断証明書」の取得は必須です。中断証明書とは元々はクルマを所有しており保険加入していたが、何らかの理由でクルマを手放し再度クルマを所有する際に有利に働くものです。
中断証明書を取得しておけば、以前のノンフリート等級を引き継ぐことが可能です。引き継ぐことで保険料を抑えられます。私の場合は現状を説明上で解約したため、保険会社が当然のように中断証明書の発行をしてくれましたが、保険会社によると思いますので忘れずに発行の依頼をしましょう。
中断証明書は解約時から10年間は有効で、発行を忘れてしまっても解約から5年間は発行は可能です。
フリードとの別れ
元々フリードは中古車として購入しました。中古車と言ってもディラーの試乗車として使用されたクルマで、私もホンダのディーラーでこのフリードを試乗していました。試乗から数カ月後、認定中古車ストアでたまたま見つけたので運命だと思ってその場で購入しました。その時は駐車場契約もしておらず、購入宣言後が大変でした。
なにはともあれ5年間お世話になりました。ありがと~
セレナ納車
元々セレナ納車は10月末と言われていましたが、順調に工程が進んだのか1ヶ月も前倒しされ、9/29納車になりました!注文から納車まで何回ディーラーに電話したことか。。人生初の新車購入だったこともあり毎日とてもソワソワしていました。
今回のセレナ購入ではディーラーオプションは付けていなかったため、ディーラー側での作業はほとんどありませんでした。予想より早く出荷されたため、最後はナンバープレート待ちだったそうです。
ちなみに車内マットは社外品でFJクラフトのプレミアムシリーズを購入させていただきました。非常に品質が高く、ディーラーのマットより半値くらいで購入できます。
またコーティングはKeePerコーティングのダイヤモンドコーティングを施工してもらいました。テッカテカです!
フリードからすれば機能が豊富でまだまだ使いこなしていませんが、これからセレナさんと仲良くやっていきたいと思います!
振り返り
乗り換えは計画的に。2月ごろ売るのがいいらしい。
乗り換えは計画的に、というか、新車の納期がわかってから一括査定に出すくらいの日程感でいい気がしました。
すぐに売却する気もないのに査定に出すと、
「今なら高くかいますよ」とか、「相場下がってきてます」など買取業者は早く売らせようとします。わかっていても「今売ったら得かも」という心理になりますので少し我慢して、納車数週間前に査定してもらうのがいいかと思います。
また、例年の傾向的に3、4月に中古車がよく売れるそうなので2月ごろに売却するのがいいみたいです。高く売却できる可能性があるのだとか。。。新車の納期がなかなか決まらないので難しいですが、なるべく計画的に売却するようにしたいものですね。
クルマは資産とできる
フリードに関しては230万で購入し164万で売却しました。5年間乗りましたので月々1万円ちょっとの償却でした。車検代などは含んでないにしても、リースなどで月々数万支払うより遥かにお得だと思います。
セレナも頭出しは438万と大きいですが、数百万で売却できると考えればインパクトは少ないです。
乗り潰さないのであれば、クルマは資産となるのではないでしょうか。
クルマを高く売却するには
キレイに乗る
当然ですが高く査定してもらうためにはキレイな状態を維持する必要があります。子どもの蹴り跡やペット・タバコなどは汚れや匂いの原因になるので対策しておいた方が良いでしょう。外のキズは直せますが、車内のキズ・匂いは取れないことがありますので注意が必要です。
最低限のメンテナンス
主にオイル系のメンテナンスはしたほうが良いとのことです。特にエンジンオイルです。エンジンオイルを交換せずに長期間乗っていると、最悪の場合エンジンがダメになり交換が必要になります。非常にコストが掛かりますので避けたいところです。
また大物部品のメンテナンスにもコストが掛かりますので、メンテナンス直前でクルマを売却するというのも一つの手です。バッテリーやタイヤなど大物のメンテナンス前が良いと思います。
最後に
非常にバタバタした乗り換えスケジュールでしたが、振り返ってみるとこの短期間でたくさんのクルマに乗れたので割りと楽しかったです。
2ヶ月借りたガタガタうるさいN-BOX
旅行で借りた燃費凄まじいプリウス
コーティング中に代車として借りたよくわからん色のVitz
これからはセレナと共にカーライフを楽しみたいと思います!ご覧いただきありがとうございました!